アルフレッサHD-2021年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
2021.02.08
アルフレッサホールディングス株式会社の当第3四半期連結累計期間におけるグループ業績は、売上高1兆9,854億63百万円(前年同期比3.8%減)、営業利益148億65百万円(同57.0%減)、経常利益234億30百万円(同43.6%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益190億84百万円(同31.8%減)となった。なお、連結子会社のアルフレッサ株式会社が、2020年12月、独立行政法人地域医療機能推進機構(JCHO)を発注者とする医療用医薬品の入札における独占禁止法違反容疑で、東京地方検察庁より起訴された。
医療用医薬品等卸売事業については、再生医療等製品に関する取り組みとしてアルフレッサは、2020年10月、新たな再生医療等製品の保管・輸送拠点となる神戸再生医療流通ステーションを開設した。また、アルフレッサは、2020年11月、特殊医薬品の個別化医療支援に関する取り組みとして、PHC株式会社および富士通Japan株式会社と個別化医療支援プラットフォーム「NOVUMN(ノヴァム)」のパイロット運用を開始した。さらに、当第3四半期連結累計期間において、アルフレッサが事業領域の拡大を視野に入れたベンチャー企業への投資として、再生医療等製品の開発および開発製造受託を行うファーマバイオ株式会社、日本発の遺伝子治療技術の研究開発および治療薬の開発、製造などを行う株式会社遺伝子治療研究所、オンライン診療システムを医療機関へ提供する株式会社インテグリティ・ヘルスケアならびに慢性心不全を対象とした再生医療等製品の開発を行う株式会社メトセラへ出資した。あわせて、アルフレッサは、2020年10月、同社の出資先である株式会社Lily MedTechとの間で、同社が開発する乳房用超音波画像診断装置の日本国内の医療機関に対する総販売代理店契約を締結した。当セグメントの当第3四半期連結累計期間の業績は、薬価改定および新型コロナウイルス感染拡大等の影響による市場のマイナス成長ならびに価格競争の激化等により、売上高1兆7,464億77百万円(前年同期比4.0%減)、営業利益121億39百万円(同60.4%減)となった。なお、売上高には、セグメント間の内部売上高117億6百万円(同1.0%減)を含んでいる。
調剤薬局を展開する医療関連事業については、は、「19-21中計」の重点施策として掲げた「機能に応じた店舗の再編」「収益改善を目指した効率化・高度化」「多機能化による地域社会への貢献」「各事業セグメントとの連携強化」を引き続き推進する一方、前連結会計年度に発覚した調剤報酬請求に係る不適切行為の再発防止策を徹底するため、新たな管理ソフトウェアの導入および適正な人員配置等の対策を講じた。当セグメントの当第3四半期連結累計期間の業績は、薬価改定および新型コロナウイルス感染拡大に伴う医療機関の外来受診抑制等の影響により、売上高251億31百万円(前年同期比6.3%減)、営業損失3億46百万円(前年同期は営業利益2億64百万円)となった。