アインHD-ファーマシィHD(福山市)の全株式を取得し子会社化へ
2022.05.09
アインホールディングス(HD)は9日、同日開催の取締役会において、調剤薬局を全国に約100店舗を展開するファーマシィホールディングス(HD、広島県福山市)の全株式を取得し、子会社化すると決議したことを発表した。
アインHDはファーマシィHDをグループに迎え入れることで全国の調剤薬局の店舗数は1200店舗を突破する。また、ファーマシィHDは広島県を中心とする中国地方の地盤が特に強く、今回の買収により、アインHDの同地方の店舗数は現在の34店舗から66店舗増加し、計100店舗となる。
株式譲渡契約締結は5月9日、株式譲渡実行日は5月23日を予定している。取得株式数は1万3796株で、取得価額は売主と守秘義務契約を締結していることから、「非開示」としている。
アインHDの買収先としては最大規模となる。ファーマシィHDの2021年3月期の経営成績は、売上高215億4500万円、営業利益8億2100万円、経常利益10億4300万円。純資産は75億7600万円で、総資産は234億6500万円という。
アインHDはこれまでにも、M&Aで店舗網を拡大をしてきた。野沢浩司執行役員は「中国地方に強固な経営基盤を持っていることや、患者サービスの向上など相乗効果が期待できるため買収を決めた」と説明した。
ファーマシィHDも同日、「アイングループへの参画に関するお知らせ」と題する文書をホームページに掲載した。本社は引き続き広島県福山市の現本社とし、会社の商号とファーマシィ薬局のブランドはそのまま継続する。武田宏会長は6月27日開催予定の定時株主総会の終結をもって退任し、相談役に就任する。山中修氏は引き続き社長を務める。