スギHDとココカラファイン、経営統合検討
2019.06.01
スギホールディングス株式会社(以下、「スギHD」)と株式会社ココカラファイン(以下、「ココカラファイン」)は、2019年6月1日付で経営統合に関する検討及び協議を開始すると発表した。経営統合を通じて、両社の経営資源、ノウハウを融合することにより、日本No.1のヘルスケアカンパニーを目指すとしている。両社は2019年7月31日を目途に、本経営統合に関する基本合意書の締結を目指すとしている。
両社は、今後市場の拡大が続くと考えられる調剤を核とした医療・介護事業領域を強化し、「ヘルスケアカンパニー」を目指すという戦略において一致している。スギHDは中部・関西エリアを中心にドミナント展開しており、これらの地域においてはトップシェアを誇っている。一方、ココカラファインは、関東・関西エリアを中心にバランスの良い店舗網を構築している。そのため、両社は既存の店舗網が大きく競合せず、エリア補完性が非常に高いため、本経営統合により高いシナジーを得ることができるとしている。
本経営統合により設立される統合会社は、関東・中部・関西エリアを中心に店舗展開し、顧客の健康維持・予防から、介護、終末期のケアに至るまで、地域医療に貢献するとともに、一人ひとりの顧客ニーズに寄り添った商品・サービスを提供することで、「量的」・「質的」にNo.1企業を目指す。また、統合会社が持つ圧倒的な顧客基盤、ヘルスケアデータ、専門家(薬剤師、管理栄養士、ケアマネージャー、看護師等)等の経営資源をもとに、ヘルスケア領域における新たな事業領域の深耕を図ることも可能であるとしている。
スギHDは2019年2月末時点でドラッグストア・調剤薬局1,190店舗(うち調剤実施店舗833店舗)、ココカラファインは2019年3月末時点でドラッグストア・調剤薬局1,354店舗(うち調剤薬局292店舗)を展開している。