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2016年9月26日のPHARMACY NEWSBREAKに当社取材記事が掲載されました。

2016.09.26

2016.9.26 PHARMACY NEWSBREAK MACアドバイザリー取材記事
上記リンクより記事データを表示
PHARMACY NEWSBREAK 2016年9月26日掲載
[許諾番号20160928_01]株式会社じほうが記事利用を許諾しています。

               「水野売却」のインパクト、今後のM&Aに影響か
              「名門」の決断に連鎖反応も、日調の印象にも変化?

 調剤薬局業界の名門で、“個店の雄”ともいえる水野薬局が日本調剤の傘下に入ることで、M&A(合併・買収)仲介会社各社の間では、ばいっ客に踏み切る調剤薬局が一段と増えるのではないかとの観測も出ている。大手調剤チェーンの買収意欲は依然旺盛な上、水野の決断が後継者問題などで売却を模索する薬局経営者の背中を押す可能性があるためだ。また、これまで日本調剤は売却先として敬遠される傾向もあったが、水野ブランドを手に入れたことでイメージの変化を予想する声もある。
 調剤薬局業界などを中心にM&Aの仲介業務を行っている東京MAパートナーズ(東京都)は今回の買収に関して、「(水野の)売上高が大きいので、相当なのれん代がついている」と推測する。「有名な薬局なので。インパクトはある」とした上で、調剤薬局が売却に踏み切る流れは「加速していく」と見ている。

●影響が大きいのは中堅チェーン
 M&Aキャピタルパートナーズ(東京都)も「(水野は)歴史がある会社で規模もあるので、業界的には大きなインパクト」と指摘しあ上で、「(水野の)周りの人や昔から付き合いのある人などはすぐ(売却に)動いていくだろう」と予想する。また他の地域でも敵視がある、規模も大きい薬局があることから、それらが売却に動き始めれば、連鎖的に「増えていく」とみる。
「売却はまだまだ増える」と予測するのはMACアドバイザリー(東京都)。今回の買収は1~2店舗の小規模薬局への影響より、中堅チェーンへの影響が大きいと見る。水野の売上高が2015年11月期で27億8800万円だったことから、「売上20億~30億円クラスに火が付く」と予想。水野といいう業界の「重鎮が動いた」ことで、このクラスの売却に「拍車が掛かる」と見ている。
 ストライク(東京都)は名門の水野が日本調剤という大手に売却したため、「時代の流れを感じる。こういう時代が来た」との印象を抱いている。今後に関しては既に多くの薬局が売却の打診を受けたり、周囲で売却の実例があったりするなど、「(薬局経営者の間に)M&Aが知れ渡っている」ため、後継者不在などのそれぞれの事情に応じて売却案件は増えていくと見る。

●別れる日本調剤への見方
 水野を傘下に収めた日本調剤に対してはこれまで、売却を検討する薬局経営者が敬遠する傾向があった。三津原博社長の強力なトップダウン経営に対する警戒に加え、薬剤師会や日本保険薬局協会からの退会、高額な役員報酬といった話題が影響し、売り手からは「日調だけには売りたくない」といった声もあり、仲介会社も日本調剤にM&A案件を持ち込みにくい事情があった。
 しかし、今回、水野薬局という名門を迎え入れたことで、薬局経営者のイメージが変わり、「日本調剤にとっては間違いなくプラスになると思う」と今後の日本調剤のM&Aが有利に進むとの見方も出ている。これに対し、「マイナスではないが、(日本調剤のイメージには)根深いものがあり、そう簡単には変わらず、(水野を傘下に収めることも)アドバンテージにはならない」との見方もある。

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