SBI地域事業承継投資-徳島共和薬品(徳島市)を子会社化
2020.03.19
SBIホールディングス株式会社の子会社であるSBI地域事業承継投資株式会社(以下「SBI地域事業承継投資」)は、同社が運営する事業承継ファンド(正式名称:SBI地域事業承継投資1号投資事業有限責任組合、以下「本ファンド」)の第1号投資案件として、調剤薬局を運営する株式会社徳島共和薬品(徳島県徳島市、以下「徳島共和薬品」)への投資を実行したと発表した。なお、本投資及び今後の調剤薬局への投資については、一般社団法人調剤薬局運営研究会(兵庫県芦屋市、以下「調剤薬局運営研究会」)と業務提携し、企業価値向上に努めるとしている。
SBI地域事業承継投資は2019年10月に発表しているとおり、後継者問題を抱える日本国内の中小企業への投資を目的として本ファンドを設立している。
調剤薬局業界において、医薬分業の推進が始まった2000年前後に開業し、オーナーが高齢化し後継者問題を抱える会社が多いと言われており、厚生労働省は2025年までにすべての薬局を「かかりつけ薬剤師・薬局」にする方針を示していることから、薬剤師の確保も迫られており、事業承継問題が深刻化している。こうした背景のもと、これまで自ら調剤薬局を経営、成長させてきたノウハウを有するだけでなく、調剤薬局の経営指導、薬剤師の派遣及び研修を行ってきた調剤薬局運営研究会と業務提携し、この度徳島共和薬品に投資することとしました。
徳島共和薬品は、徳島県内でトマト調剤薬局を36店舗展開している。今後は徳島共和薬品を核とし、全国の地域金融機関及びM&Aプラットフォームの株式会社トランビ(東京都港区)等から、後継者難や薬剤師不足といった問題を抱える全国の中堅・中小調剤薬局の紹介を受け、これらの事業を引き継ぎ、発展させていくとしている。